ハーブの歴史


ハーブティーのハーブHerbは、香草や薬草と訳されますが、ラテン語の「緑の草Herbaヘルバ」から来ています。
古代エジプト時代には、パピルス(古代紙)文庫の中に700種ものハーブが記載されています。
紀元前1000年頃にはインドにおいてアーユルヴェーダが発生し、現代までに数百種の薬草が文書に記されています。そして紀元前460年頃にはヒポクラテスにより体系的に研究がなされ、400種類の薬草について調べた結果がまとめられています。
古代ローマ時代においては、医師が活躍し、薬物学が確立されて行きました。
一方、中国の漢では『神農*本草経』として薬草がまとめられています。その後、ハーブ=薬草は、大航海時代などを経て、世界各国に広がり、その地域地域で発達しました。
日本における伝承薬であるドクダミや香草のシソなどは和ハーブとも言えるものでしょう。

ハーブの処方は、修道院の中で、閉ざされた秘密の処方として発展するとともにハーブ園などの庭園文化も培いました。もちろん、民間の伝承的処方も残り、互いに混じり合い連綿と続いてきたものです。
西洋医学の発展に伴い、一時衰退しましたが、近年、天然物質への回帰が求められ、ハーブは見直され、代替医療として復活してきました。
現在では、代替医療と西洋医学をまとめ、統合医療という考え方が生まれてきていますが、代替医療の定義が曖昧で玉石混交の域を出ていないのが現状です。

*:古代中国の神農大帝のことで、医薬と農業を司る神様です。
薬業界の中心地でもあった大阪道修町(どしょうまち)に、その流れをくむ少彦名神社があり、業界関係者からは‘神農さん’として親しまれています。
道修町には大手医薬品メーカーの多くの本社がありましたが、近年東京に移転し、寂しくなってきています。

望ましくない反応


薬とは生体に何等かの作用をもたらすもののうち、生体にとって都合の良いものを現わします。同様に生体に作用するものの、生体にとって好ましくないものは副作用または毒性と言い現わせられます。
たいていの物質は、一つだけの作用を持つのではなく、いくつかの作用を併せ持っています。従って、薬として飲んでいても、量や時期を間違えると毒性の方が強く出てきてしまうことがままあります。
ハーブは単一の成分でできていることが多い薬と違い、種々の生理活性物質を含んでいます。ですから民間療法として根付いてきたハーブティーも当然何等かの作用を持ちます。
すなわち毒性も併せ持つと考えるべきです。だからといって、ハーブティーを嫌厭するのではなく、正しい知識で利益を享受し、楽しまなくてはなりません。

薬との飲み合わせの問題もあります。セントジューンズワートのように神経系への作用が強いハーブでは、向精神薬を飲まれている方において、薬の作用を強めたり弱めたりします。
また、血圧を下げる作用のあるハーブでは、降圧剤を飲まれている方の血圧を想定以上に下げてしまうことがあります。貧血の人で鉄剤を飲まれている場合、カモミールのようにタウリンを含むハーブティーは鉄の吸収を抑えてしまいますので、食事の前後に飲むのを避けるのが望ましいと言われています。
その他、アレルギーの問題もあり、キク科に属するダンデリオン(ダンデライオン)などに対しては、キク科アレルギーの方は注意が必要です。


幾つかハーブティーの危険性を述べましたが、本意は正しい知識を本やネットから引き出して、自分の体に合った(体調を整える)ハーブティーを見つけて楽しんでいただければ嬉しく思います。
「こちらの商品は安全性が高く、いくら飲んでも副作用はありません」といったような誘い文句があったら、ご注意ください。
いくら飲んでもよい程の安全性が高いものは、逆に望むべき作用もないということになります。もし作用があれば、多量に飲めば副作用が必ず現われてきます。その意味では、良い作用も悪い作用も伝承されてきたハーブには、自然の真の力が宿っていると言えないでしょうか。

ハーブは薬ではない

これまで述べてきましたように、ハーブは薬として発展し、薬の基となりましたが、あくまで薬ではなく、治療や医療に使われるものではありません。
ハーブにより出てくる反応は、科学的に検証されたものもありますが、その多くは経験則を基とした民間療法の域をでないものです。従って、このホームページでしばしば出てくる効果や作用といった言葉も、薬と同様の治療効果や特定の機能性を現わすものではありません。
何等かの症状や不具合がある場合は、自己判断せず、ハーブの専門の方にご相談されるか、かかりつけの医師にご相談ください。
(「医薬品医療機器法(旧薬事法)」および「不当景品類及び不当表示防止法(景表法)」に医薬品と同じように、ある疾病に対して効能・効果をもつごとく表現することは禁止されています。例外:医薬部外品、特定保健用食品、機能性表示食品など)

ハーブティーの大別

ハーブティーは、大きく分けて、フレッシュとドライの2つに大別されます。
フレッシュとは文字通り生のハーブを用いたティーです。
またドライとは乾燥させたハーブを用いたティーです。
また混合の仕方で‘シングルティー’と‘ブレンドティー’という分け方もあります。
シングルとブレンドについて、少し説明を加えさせていただきます。

【シングルハーブティー】


気分と体調に合わせ、お気に入りのハーブを1種類選んで楽しみます。体の調子が良く分かる飲み方です。
体調管理用のかかりつけハーブをもつという考え方を提案したいと思います。かかりつけハーブを飲んでみると、「今日は調子が良い」とか「今日は、味が違う」とか体調の変化が捉えやすくなると思います。
ただし、同じハーブティーを何杯も、あるいは長期間にわたって飲み続けることは避けましょう。その意味では、かかりつけハーブも複数もっていることが望ましいでしょう。

【ブレンドハーブティー】


本来は、自分の感性に合わせていろいろなハーブを組み合わすものですが、煩雑なことから、市販のブレンドハーブティーが好まれるようになってきました。
ある意味シングルハーブティーの延長線にあたります。 市販のブレンドは、多くの種類をブレンドしていることが多いのが特徴です。
お互いの作用の相乗効果(ただしくは相加効果)を高めること、味を整え深みを出すこと、簡単にまねできなくすること、手をかけていることのアピールなど、いろいろな意味があろうかと思います。
しかし、ハーブはいくつもの作用を持ち、飲み合わせなども考えなければなりません。体調や体質との相互作用もあります。今飲んでいる薬との相性も考えなくてはなりません。
その意味では、出来るだけ単純なブレンドの方がそれぞれを良く知りながら飲めるという点では安心ではないでしょうか。
当店では、効率よく作用を取り入れていただくために、出来るだけ単純なブレンドとし、それぞれのシングルハーブを熟知して飲んでいただけることを目指しています。
これにフルーツをたしたり、はちみつを加えたりして、個人で味を膨らませていただければ嬉しく思います。

当店の主軸となるブレンドの方向性は、「リフレッシュ」、「リラックス」、「妖精(女性関連不調)」、「健康」、「美容」、「果樹園」の6つとなります。
それぞれに幾つかのブレンドハーブティーをご用意してまいります。またフルーツハーブティーや季節ごとのブレンドにも挑戦して参りますのでお楽しみに。

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